長年、愛用してきたダンヒルのキーケース。
しかし、キーにとりつける金具の部分が取れやすく、気づけば、6つあった金具が2つにまで減っていました。
昔、お祝いにもらった物で、使い勝手もよかったので、修理をしたいと考えました。
しかし、近くの「なんでも修理します」というお店に持って行ったところ、8,000円するとのこと。
元々、15,000円くらいのものなので、金具取り替えだけに8,000円もするのはどうかと思いました。
ネットで調べてみました。
ネットでいろいろ検索してみたところ、レザークラフト系のサイトがたくさん見つかりました。
金具を取替える方法なども見つけました。
「自分でもできるのではないか……」と考え、道具を集めました。
道具を集めました。
Amazonで次の3点の品を購入しました。
まずは金具部分の部品。
なんと99円でした。ただし、送料が180円ほどかかりましたが(笑)
続いて、金具を綺麗に外すための道具。
2500円ほどでした。
あとで気づくのですが、今回の修理には必要なかったかもしれません……
そして、最後に皮革に穴をあける道具と、金具を取り付けるカシメと呼ばれる部品(ピンみたいな物)のセットです。
1,800円ほどでした。
送料等も合わせて、全部で5,000円ほどで購入できました。
作業開始
まずは、金具を外すところから始めます。
先程、紹介した「かばん屋さんのキット」を使います。
本来、台の部分を下に敷いて、その上から棒で叩くのが基本なのですが、このダンヒルのキーケースは金具取付部分の皮革が二重構造になっていて、下に台を敷くことができませんでした。
そのため、棒で押して、無理矢理金具を外しています。
なんとか外したあとの画像ですが、ここでもうひとつ手違いが。
金具の幅は当然測ってから購入したのですが、穴の位置まで考えていなかったのです。
とはいえ、若干のズレ……皮革は痛みますが、少し穴を広げればいいかと考えました。
どうせ、金具を取り付けたら、隠れる部分ですし。
しかし、これがつまづきの元でした……
穴をあけて、広げてみました。
道具を金槌でたたき、穴をあけます。
穴があいたところです。
あいた穴にはやすりをかけて、少し形を綺麗にしました。
しまった……穴が大きすぎた……
いざ、金具を設置し、カシメを取り付けようとしたのですが、一番小さなカシメを取り付けたところ、穴が大きすぎて、抜けてしまう結果となってしまいました。
それ以前に、このキーケースの皮革は薄すぎて、一番小さな高さ4ミリのカシメを付けても、すこし金具が浮く形となってしまいました。
少しわかりにくい写真ですが、金具を止めるカシメ部分が浮いているのがわかるでしょうか?
100均ショップへ行く。
若干、浮くのは仕方がないにしても、金具が皮革から抜けるようでは使い物になりません。
高さが4ミリ以下で、なおかつ穴よりも幅のあるカシメを探さねばなりませんでした。
そこで、100均ショップへ行ってみたのですが、ダイソーにもセリアにも目当てのものはありませんでした。
しかし、次のような接着剤を発見しました。
皮革と金属を接着してくれるようです。
最悪の場合、これを使ってみるかと判断し、購入して帰りました。
最終的に接着剤を使いました。
穴から抜けないよう、幅の大きいカシメを使うと高さが増えてしまいます。
それでも、金槌で叩いたら、それなりに凹むのではないかと考えてみたのですが、残念ながら、カシメが斜めになるだけで、たいして凹みませんでした。
結果、接着剤のお世話になりました。
とりあえず、一番小さなカシメで仮止めをしたあと、金具と皮革両方に接着剤を塗り、接着しました。
塗ってから5分くらいしてから貼り付けるように書いてあったので指示通りにしました。
すると、結構、いい感じに接着できました。
持ち上げても、剥がれる気配がありません。
最終的な完成写真が以上のとおりですが、一目見てわかるように、少しカシメが浮いています。
しかし、自分で使うものですから、こんなものでいいかなと無理矢理納得しました。
その後、6連すべてにキーを付けて使用していますが、今のところ、外れる気配はありません。
以上、不細工ながらも完成した(失敗?)記録です。
今後、どこかで幅が広くて4ミリ以下の高さのカシメが見つかれば、取り替えるかもしれませんが、しばらくはこのままで行こうと思います。
ちなみに今のキーケースはこんな形みたいです。
↓
2020.02.25追記・カシメを少し短くしました。
やはり、少し浮いているのが気になったので、カシメの足の上部を無理矢理ニッパーで切り取り、ラジオペンチで形を整えたあと、接着剤で上のカシメをかぶせました。
結果が以下の写真です(はみ出たボンドはあとで拭き取りました)。
少しは見られるようになってますよね?(笑)
コメント