夏となると、キャンプやら海水浴やら山登りをしたくなる季節。
しかし、そんな場所には蚊を初めとする害虫が現れるのがお約束。
知らぬ間にあちこちを刺されて、かゆみを感じているのではないでしょうか?
そのため、虫よけスプレーが必需品となるわけですが、ドラッグストアなどで販売されている虫除けスプレーにはディートという成分が使われています。
ディートというのは元々、アメリカ軍がジャングルの中でも闘えるように作られた薬品です。
50年以上使われているから安全だという声がある一方、動物実験では異常な数値を示したことから、子どもに対する使用制限が今も生きています。
大人が使う分には問題ないのかもしれませんが、子ども、特に赤ちゃんに使うには不安が残ります。
そこで、いろいろと探してみた結果、「ヒバ油」というものが、天然由来であり、その上なかなか強力な効果があると知りました。
以下に、その魅力を記します。
ヒバ油とは?
ヒバの木から抽出されるオイルです。
青森県が名産地です。
ヒバと聞くとなじみがないかもしれませんが、あすなろと聞くと、わかる方も多いのではないでしょうか。
油はヒバの木のおがくずを水蒸気蒸留して抽出されます。
100キロの木材からわずか1キロしか作り出せない貴重なものです。
ヒバの木はヒノキに似た強い匂いを放つ香木で、その匂いで虫やカビを寄せ付けないと言われています。
青森地方では材木として使われていて、有名な中尊寺金色堂はヒバの木で作られています。
だから、今でもシロアリやカビを寄せ付けず、美しい姿を保っているわけです。
どんな効果がある?
防虫効果
まず、第一に防虫効果があげられます。
蚊はもちろん、ダニ、ノミ、ゴキブリ、シロアリなども近づけません。
天然のオイルですから、お肌にも優しいのは言うまでもありません。
赤ちゃんにも使えます。
玄関や窓、網戸などにスプレーしておけば、家に虫を近づけることもありません。
なお、ノミを近づけないので、犬を数滴垂らしたお湯で洗ってあげるなどすれば、害虫から守れます。
※猫に関しては、一部の成分を代謝できないようなので、使わないでください。
抗菌・防臭・防腐効果
優れた抗菌・防臭・防腐効果があります。
ペットのトイレなどの気になる臭いや、靴の中の悪臭などにも効果的です。
特に靴の中は蒸れやすく、悪臭の元になるカビが発生するわけですが、水で薄めたヒバ油をスプレーすることで、カビを防いでくれます。
洗濯機の中に入れて使えば、洗濯槽の汚れにも対応できます。
生乾きの洗濯物が放つ悪臭にも効果があります。
台所シンクの防臭、防カビにも使えます。
アロマ効果
癒やしの効果もあります。
お風呂に数滴入れて入浴してリラックス。
保湿効果もあるので、お肌もツヤツヤです。
また、寝る前に寝室へ軽くスプレーすれば、心地よい眠りに誘ってくれます。
ヒバ油の使い方
基本的にはスプレー容器に水と混ぜ、その中に数滴垂らして薄める方法が一般的です。
速乾性を求めるなら無水エタノールを混ぜてもいいです。アルコール成分が混ざることで乾きやすくなります。
あとは気になるところにスプレーしてください。
濃度については好みですが、まずは慣れるため、薄めから始めるのが無難かと思います。特に身体に吹き付ける場合はご注意ください。
風呂に入れる場合は、湯船に直接数滴垂らしてください。
洗濯機に入れる場合も同様です。
念のためデメリットも示しておきます
デメリットというほどの内容ではないのですが、まず木材系の匂いが苦手な方には合いません。
これは完全な好みですね。
あと、いくら天然成分といえども、どうしてもお肌に合わない方もいるとは思います。
これも相性の問題なので仕方がないとは思います。
また、オイルは少し黄色っぽい色なので、淡い色合いの服やシーツなどには直接吹き付けないほうが無難です。
先述しましたが、猫の肌に塗るのも避けましょう。
オイルなので、長期間保存しておくと、少し変色したり、粘りが出てくることもあります。
なお、値段が市販のディート入り防虫剤よりどうしても高くなるのもデメリットですが、よく考えてみてください。
家の中に、防虫剤だけでなく、消臭剤やら防カビ剤やらアロマやら、いろいろな商品を買っていませんか?
それらの代わりをヒバ油ひとつでまかなえるのですから、結果的にはお得です。
しかも、天然成分ですから安全性は高いわけで……
ちなみに我が家では以前、ラベンダー成分で作られた天然由来の防虫剤を使っていましたが、あまり虫除け効果はありませんでした。
ラベンダーで作られた虫よけシールも気休めでしたね……
シールを何枚も貼っていても、子どもは何度も蚊に刺されていました。
実感としては、ヒバ油のほうが効果が高いように思っています。
こんな便利で効果のあるヒバ油、一度試してみてください。
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