巨匠・高橋留美子先生の最高傑作は「めぞん一刻」だと思う。

書籍

はじめに

大御所漫画家、高橋留美子先生。
「うる星やつら」「らんま1/2」「犬夜叉」などの人気作品で知られています。
しかし、個人的に最高傑作だと思うのは「めぞん一刻」という作品です。
原作単行本が全15巻。
アニメ化も映画化もされています。
実写映画化もされており、2000年代には単発でドラマ化されるなど、根強い人気を誇ります。
ゲーム化もされています。
特にマイクロキャビン社から発売されたパソコン版は人気があり、高く評価されています。

どんな漫画?

舞台は1980年代の日本。
時計坂という架空の町を舞台としています(おそらく東京都内)。
まだ、インターネットも携帯電話もない時代です。
新潟出身の浪人生、五代裕作は上京し、おんぼろアパート「一刻館」に住んでいました。
同じアパートの住人たちは奇人変人だらけ。
「こんなところ出ていく!」と騒いでいたときに、新たに管理人としてやってきたのがヒロインの音無響子。
美人の彼女に一目惚れした五代は出ていく宣言を引っ込め、引き続き住むことに。
五代より2歳年上で、実は未亡人だったという響子。
彼女をめぐり、金持ちで男前のライバルが現れたり、はっきりしない五代に別の彼女ができたり、教育実習で行った学校の生徒に好かれたり……
二転三転としていくストーリーに引き込まれます。
携帯もない時代なので、様々なすれ違いがあったりもしました。
個性の強いキャラクターたちに振り回される主人公。
コメディタッチなので軽く読めるのですが、ところどころホロリとさせるシーンがあります。
浪人生だった主人公が大学生となり、就職浪人を経験するも、最後は保育士になり、響子と無事結ばれるという成長物語でもあります。

主な登場人物

五代裕作

この作品の主人公。
連載開始時は浪人生。
断るのが下手なため、いろいろと背負い込んでしまう性格。
酒に酔い「響子さん好きじゃー!」と街なかで大声で叫んだこともあります。
一刻館で最年少であり、その性格から他の住人たちに常にからかわれ、彼の住む5号室は宴会場所となっています。
三流大学に入り、就職でも苦戦する苦労人です。
最後は保育士に。

音無響子(管理人さん)

主人公より2歳年上の美人ヒロインです。
旧姓は千草。
管理人として一刻館にやって来ます(一刻館のオーナーが舅)。
家事全般を器用にこなし、母性本能を感じさせる女性ですが、鈍感なところとヤキモチ焼きなところがあります。
高校の講師にやってきた音無惣一郎に一目惚れし、猛烈なアタックをして結婚しますが、交通事故で惣一郎は死亡。
落ち込んでいたときにアパートの管理人をすることで、気を紛らわせてはという舅の提案を受けたのですが……

一の瀬花枝(一の瀬おばさん)

1号室の住人。
ビヤ樽体型の世話好きなおばさんです。
口が軽く、おせっかいすぎることも。
酒を飲むと扇子を持って踊りだします。

四谷さん

4号室の住人。
下の名前も経歴も職業も不明な謎多き人物。
趣味はのぞきや悪質ないたずら。
壁に穴を開けて五代の部屋をのぞくこと多数。

六本木朱美(朱美さん)

6号室の住人。
スナックのホステスさん。
スケスケのネグリジェ姿でアパート内を闊歩する大胆な女性です。

三鷹瞬

主人公のライバル。
テニスクラブのコーチ。
響子を奪い合う関係になります。
主人公と違い、男前でお金持ち。
犬恐怖症という一面も。
後に誤解から別の女性と結婚することになります。

七尾こずえ

主人公と同じ酒屋でバイトをしていた関係。
ふとしたことから再会し、主人公の彼女的存在となります。
主人公の心は響子にあったのですが、人の良い主人公は彼女の誘いを無下に断ることができず、曖昧なまま関係が続きます。

他にも個性豊かなキャラクターが多数登場し、話をかき乱しますが、そこは漫画を読んでみてください。

最後に

少年誌ではなく青年誌である「ビッグコミックスピリッツ」に掲載されていたので、ベッドシーンがあるなど、少し大人の世界の恋愛模様となっています。
漫画なので、コミカルな表現も多いですが、登場人物たちの心情はリアルに描かれており、こんな恋愛もあるなと思わせてくれます。
携帯もインターネットもない時代の少しもどかしい恋愛事情を楽しんでみてください。

原作漫画


アニメ化もされています。

2020.8.3追記・記念切手発売

40周年を記念して、記念切手が発売されることになりました。
下記の郵便局のサイトから予約できるようです。

『めぞん一刻』フレーム切手セット|郵便局のネットショップ
高橋留美子先生の不朽の名作『めぞん一刻』がフレーム切手セットになって登場しました。40週年を記念した永久保存版の商品をご紹介します!

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